2021.06.09
地域社会のWellbeing
地域社会のWellbeing(WB)では、安心安全、居場所、仲間と貢献が大切です。
安心・安全な地域社会
安心・安全な地域とは、戦争状態、暴力や犯罪が日常的に起こるような地域ではなく、また、空気や飲み水などの汚染もなく、安心して生活できる地域と言えます。そのためにも、今日の安心・安全を当たり前とするのではなく、戦争や紛争は絶対に回避するという国民の価値観と国家の外交力が重要です。
また、犯罪を起こさない、見過ごさないという文化と、社会的に弱い立場にある方々を含めて互いに尊重し合い、助け合う文化も同じく重要となります。
地域社会での居場所
充実した人生(毎日)を送るには何かやるべきこと、そして、それを行う居場所が必要です。仕事のWBでは、やるべきことを考える際の方向性について説明しましたが、人間は、家庭、働く場(仕事)、それ以外の第三の場所というように複数の居場所を持つ方が安定します。
地域社会での仲間と貢献
居場所を選ぶ際(とくに第三の場所)は、利他につながる活動をおすすめします。例えば、ボランティア活動や地域活動が考えられます。その居場所に相互承認ができる仲間がいて、それぞれの得意を持ち寄って、助け合い、居場所の目的達成に貢献ができれば、みんながWBになれます。
また、経済的WBで、他者のためにお金を使うこと(寄付など)が自分自身のWBの向上に影響すると説明しましたが、自分の得意を生かして、その経験や知恵、時間を提供することも同様の効果があります。
これまでWBの6つの重要要素について説明をしてきました。WBについては、多様なテーマが様々な手法で研究され、論文や書籍としてまとめられています。WBに興味や関心を持たれた方は、学ぶだけでなく自分にあったやり方で、実際に取り組んでいただきたいです。何事もやってみないと自分自身の中に変化は起こりません。その際、すぐに変化が起こらない場合でも、無理のない範囲でできれば1ヶ月程度は続けることをおすすめします。
最後に
WBとは良好な状態=よりよく生きることです。
そのためには、
- 自分自身の考え方や価値観(こだわり)を大切にしつつも、よりよく生きるために、勇気をもって更新し続けること。
- 考え方や価値観が異なる他者に対して、対話を通じてよりよい関係性を探求すること。
この2つを自分らしいやり方で進めていくことが、WBに生きることにつながると思います。